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作曲家

グリーグってどんな作曲家? — ノルウェーの大自然と民族音楽

ピアノ協奏曲の劇的な幕開け、ペール・ギュントの神秘的な「朝」、叙情小曲集の温かなピアノ……エドヴァルド・グリーグは、ノルウェーの自然と民族音楽を世界のクラシックへ刻んだ作曲家です。子どもに届きやすい名曲と聴きどころをまとめます。

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この記事は AI が下書きを作成し、kodomo-ongaku 編集部が事実確認と編集を行っています。参考文献は記事末尾に記載しています。 編集方針

「ジャーン!」——ティンパニの一撃に続き、ピアノが高い音から一気に駆け下りてくる。エドヴァルド・グリーグのピアノ協奏曲の冒頭は、はじめて聴く子どもでも思わず前のめりになる迫力があります。かと思えば、フルートが夜明けの光をそっとなぞる「朝」のような、穏やかで繊細な音楽も書いています。

荒々しさと繊細さを同時に持つ——これがグリーグという作曲家の大きな個性です。ノルウェーのフィヨルドと深い森、民族舞曲のリズムをそのまま音にしたような作風は、クラシックの世界でも独特の存在感を放っています。

グリーグってどんな人?

エドヴァルド・ハーゲループ・グリーグは1843年6月15日、ノルウェーのベルゲンで生まれました。ベルゲンはノルウェー西海岸の港町で、深いフィヨルドと雨の多い気候で知られています。グリーグは生涯この街を愛し、晩年は郊外に「トロルドハウゲン(トロルの丘)」という邸宅を構えてそこで創作を続けました(現在は博物館として公開されています)。

「グリーグ」という姓は、スコットランド系の「グレイグ(Greig)」に由来します。曾祖父が1770年ごろノルウェーに渡ったのが始まりで、国際的な血筋とノルウェーへの強い帰属感を合わせ持つ一族でした。

音楽の才能は早くから現れ、母親(音楽教師でもあった)に6歳からピアノを習い始めます。15歳のときヴァイオリンの名手オーレ・ブルと出会い、すぐにドイツのライプツィヒ音楽院へ入学しました。当時ヨーロッパ随一の音楽都市で本格的な訓練を積んだグリーグは、帰国後にノルウェーの民族音楽・民謡を自分の作風に取り込みながら独自のスタイルを確立していきます。

1907年9月4日、64歳でベルゲンの病院で亡くなりました。葬儀にはベルゲン市民3〜4万人が沿道に集まったといわれ、ノルウェー国民に深く愛された作曲家でした。

子ども向けの聴きどころ

1. ピアノ協奏曲 イ短調 作品16

グリーグが1868年(25歳のとき)に完成させた唯一のピアノ協奏曲です。翌1869年4月3日、コペンハーゲンで初演されました。

第1楽章の幕開けが圧巻。ティンパニの一撃に続き、ピアノが高音から低音へと急降下し、弦楽器が主旋律を歌い出す——このオープニングは、クラシック音楽のなかでも特に「つかみ」が強い瞬間のひとつです。第2楽章は静かで詩的、第3楽章はノルウェーの踊りのリズムが弾む。まず第1楽章の最初の数分だけ聴かせるだけで、十分インパクトがあります。

2. ペール・ギュント(劇音楽より)

ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンの戯曲のために書いた劇音楽から、グリーグ自身が演奏会用に組曲をまとめました。「朝」「山の魔王の宮殿にて」「ソルヴェイグの歌」「オーゼの死」などが有名です。

「朝」はフルートとオーボエが夜明けをやさしく描く名曲、「山の魔王の宮殿にて」はじわじわ速く・大きくなって爆発するスリル満点の曲。この対照的な2曲から入るのが王道です。詳しくは ペール・ギュント解説 をどうぞ。

3. 叙情小曲集(リリック・ピーシズ)

生涯にわたって書き続けたピアノ小品集で、全10集・66曲。1曲が2〜5分程度と短いので、小さな子どもでも一曲ずつ気軽に聴かせやすいのが特徴です。「蝶々」「妖精の踊り」「トロルドハウゲンの婚礼の日」など、曲名だけで情景が浮かぶ小品が揃っています。ピアノを学ぶ子どもにとっては、中級レパートリーとして「いつか弾きたい」目標曲になる作品集でもあります。

4. ホルベルク組曲 作品40

1884年、ノルウェーの劇作家ルドヴィーグ・ホルベルクの生誕200周年を記念して作られた作品で、もとはピアノ曲、後に弦楽合奏版も作られました。バロック時代のダンス形式を模した構成に、グリーグらしい明快な旋律が乗る、聴きやすい作品です。

グリーグの音楽の特徴

グリーグをひとことで言うなら、「ノルウェーの自然と民族音楽を音に変えた作曲家」。和音の使い方に独特の「北の響き」があり、「涼しくて、少し不思議な感じ」という印象を持つ人が多いです。

ロマン派の作曲家でありながら、大規模な交響曲やオペラはほとんど書かず、ピアノ小品・歌曲・室内楽・協奏曲というコンパクトな形式に集中しました。「長い曲は敬遠したい」という方でも入りやすいのが強みです。

聴き始めのヒント

  • 未就学〜小学低学年: 「朝」や叙情小曲集の短い曲から。2〜3分を1日1曲流すだけで十分。
  • 小学中学年以上: ピアノ協奏曲第1楽章の冒頭。「この最初のジャーンはなんだろう?」を話題に。
  • ピアノ習い中の子: 叙情小曲集の易しめの曲は「いつか弾く目標曲」として使える。

関連リンク

  • グリーグが劇音楽を書いた「ペール・ギュント」の詳細解説は /articles/peer-gynt で。
  • ロマン派の音楽の流れについては /articles/romantic-music-for-kids で概観できます。
  • グリーグの生演奏が聴けるコンサートは /events で探せます。

よくある質問

Q. グリーグはノルウェー人ですか? A. はい、ノルウェー・ベルゲン出身です。姓のルーツはスコットランド系ですが、音楽的にはノルウェーの民族音楽を深く愛した「ノルウェー国民音楽の旗手」的な存在です。

Q. グリーグのピアノ協奏曲は何曲ありますか? A. グリーグが完成させたピアノ協奏曲はイ短調 作品16の1曲のみです。それだけに特に力を込めた傑作で、クラシックのピアノ協奏曲のなかでも屈指の人気を誇ります。

Q. 「ペール・ギュント」はバレエですか? A. いいえ。もともとはイプセンの戯曲のための劇音楽(劇の場面で流す音楽)です。後に演奏会用の組曲にまとめられました。子ども向け公演では物語と組み合わせて上演されることもあります。

Q. 叙情小曲集はどれから聴けばよいですか? A. 「蝶々(Op.43-1)」「ノクターン(Op.54-4)」「トロルドハウゲンの婚礼の日(Op.65-6)」などが入門として人気です。サブスクで「グリーグ 叙情小曲集」と検索すると多数見つかります。

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